【子連れお出かけ】四ツ谷 消防博物館

消防車が好きな子や、消防ヘリの操縦席に乗る体験ができるしかも入場料無料で!

そんな消防博物館に今回行ってきました。こちらは実際の四ツ谷消防署に併設された博物館になっています。

こんな人に今回の記事はおすすめ
  • 子供とのお出かけ先を探している
  • 消防車、消防ヘリに乗る体験をしたい
  • 防災意識を高めたい

消防博物館情報

アクセス・入館方法及び入館料

消防博物館は四ツ谷三丁目駅の目の前になります。非常にアクセスしやすい立地になっています。消防博物館は実際に機能している四ツ谷消防署と併設されているため、駐車場の設備はないので公共交通機関でのアクセスが必要です。

また、現在四ツ谷三丁目駅地下と新宿通り側の出入り口は閉鎖されています。表示に従って1階エントランスからの入退場の必要があります。

また、来場に際して予約は必要ありませんが、7階の図書資料室を利用する場合は電話予約が必要となります。

消防博物館アクセス情報
  • 住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷3丁目10番
  • 電話番号:03-3353-9119
  • 最寄り駅
     東京メトロ丸ノ内線 四ツ谷三丁目駅2番出口(徒歩1分)
     JR中央本線 四ツ谷駅(徒歩12分)
     都営新宿線 曙橋駅(徒歩7分)
  • 入館予約必要なし(7階 図書資料室のみ電話予約)
  • 入場料金無料

付近には「東京おもちゃ美術館」もありますので消防博物館とご一緒に行くのもいいですね。(こちらは事前予約が必要です。こちらは四ツ谷三丁目駅から徒歩6分ほどの位置にあります。

授乳室の有無

10階の防災ラウンジに授乳室があります。2部屋分あり、10階までもエレベーターが2機あるのでベビーカーでも問題なく利用しやすくなっています。

営業時間・定休日

営業時間や定休日については以下の通りです。

営業時間・定休日
  • 営業時間:午前9時30分~午後5時(最終入館は午後4時30分)
         (図書資料室は水・金・日の午後1時~午後4時30分)
         (5階ヘリコプターは16時30分には閉鎖)
  • 定休日:毎週月曜日 
        年末年始:12月29日~1月3日
        (国民の祝日に当たる場合は開館。翌日を休館。)

消防博物館レポート

消防博物館は1階に入り口があり、10階まである建物となります。そのうち2階は四ツ谷消防署、8,9階は事務室となっているので立ち入りができません。消防署併設なので本物の消防車も車庫に停まっていますが、そちらはお仕事中なので邪魔にならないようにしましょう。

それでは各階について下から順に見ていきましょう。

地下1階 消防自動車の変遷・ミュージアムショップ

ミュージアムショップの先には地下から消防博物館の入口がありますが、現在閉鎖されています。入口は1階部分のみに限定されています。地下鉄から消防博物館に向かうと地下入口のシャッターが降りていたので、定休日!?と焦りました。

消防博物館

この階では大正から平成にかけての消防自動車の展示がされています。真っ赤なピカピカボディの歴代消防自動車に息子は大興奮でした。撮影スポットもあり、消防博物館のマスコットと写真が撮れます。マスコットの首が時々動きます。

展示のパネル説明や、見たことのない種類の消防自動車には大人も興味が湧きます。パネルの文字がまだ読めない息子よりも私の方が足を止めてみていました。

特に気になったのが地下鉄での地震や、大雨による水害ですね。地下にいることもあり、、、じっくり見てしまいました。
地下鉄博多駅の階段から一気に流れ込む水は怖すぎですね。

レトロな消防車も興味わきましたが、個人的には遠隔操作式消火装置(ジェットファイター)が気になりました。1989~2004年にかけて地下や狭い箇所への遠隔消火で活躍していたとのことです。現代はもっと高性能なものが活躍しているのですかね?私が生まれた年から遠隔操作消火が始まっていた事を知らなかったです。

ミュージアムショップでは様々なお土産が販売されています。もちろんトミカもあり、子供達の注目を集めていました。

1階 エントランス

消防博物館への入口は現在1階となっています。

消防博物館

地下鉄2番出口を出るとすぐに消防博物館となっています。しかし、目の前の入口は現在閉鎖されています。地下鉄の階段を上がりましたら左側へ回りましょう。コロナ対策の一環で入口を限定しているのですかね。

エントランスでは入場の際に人数と名前を記入して投函する手続きを現在行なっています。投函するポストの先には消防ヘリコプターがどどんと展示されています。昭和57年まで現役で使用されていた機体とのことです。消防ヘリコプターの脇に地下1階へと続く階段があります。また、ベビーカーの場合はエレベーターも用意されているので移動は容易です。

館内の案内も表示されているのでチェックですね。今回訪れた際は6階の展示企画室は閉鎖されていました。

館内案内のパンフレットもあり、また来館記念のスタンプも押せるようになっています。スタンプを押すのはなぜか子供好きですよね。私もあるとついつい押してしまいます。

消防ヘリコプターの脇の地下1階に続く階段から下を除くと梯子車の梯子部分が伸びていて大迫力です。ベビーカーではなく階段移動ができる方は階段から地下へと移動する方が面白いですよ。

3階 現代の消防

こちらのフロアでは現代の消防をテーマとした展示がされています。消火・救急活動の流れをアニメと模型のショーステージでわかりやすくしてくれています。悪天候で5階での消防ヘリコプターに乗れなかった際はこの階の屋内での消防ヘリコプターに搭乗しましょう。

消防博物館

階段上がるとすぐにあるのはジオラマを用いた消火活動のアニメと模型の融合による説明です。今は模型の消防車は動いていませんが、昔は動いていたような記憶があります。アニメの絵柄等にちょっと歴史を感じます。子供の興味を引く力は抜群です笑。

こちらは現代の消防士さんたちの装備になります。4階では昭和の消防士さんたちの装備も見ることができるので、以下に進化したのかがわかりますね。

こちらは消防士さんの服を着てみよう(バーチャル)でのコーナーです。画面から離れた位置に立つとカメラで読み取ってもらえて様々な消防服を着ることができます。手をスワイプすることで衣装チェンジも!自分が子供の頃には無かったです。

こちらが室内の消防ヘリコプターになります。こちらは屋外のヘリコプターと異なり前面に飛行中の映像が流れるので運転気分を味わえます。操縦桿も触りたい放題です!おそるおそる我が子も触っていました。

消防ヘリコプターの近くには「なろうよ消防士」という体験コーナーがあります。こちらは3歳児と0歳児の我が子には早かったので今回は体験しませんでした。幼稚園や小学生くらいになったら楽しめる内容かなと思います。注意点は4時40分になったら途中であろうと電源が落ちる点です。そのくらいしないと楽しいのでキリがないのでしょう笑。

4階 消防の変遷

この階では明治から昭和初期にかけての消防の歴史について展示しています。消防車(馬車)やホラーゲームに出てきそうなマスク等インパクトのある展示や関東大震災による火災旋風等大人にとって印象に残る展示が多かったです。

消防博物館

消防車も最初のうちは馬でひいてい他のが自動車に徐々に移り変わっていたことに当然のことなのかもしれませんが、あ〜そうだよねという驚きを受けました。

また、消火きを詰んだ真っ赤なバイクもありました。郵便屋さんのバイク見たいですね。消火器一本、、、おそらくは消化器を建物各所に設置していなかったのではないかと思われます。しかし消火器一本での消火活動は。。

昭和時代の装備、防毒マスクに防炎器具に身を包む人の写真です。よくホラーゲームで出てくるような。。特に防炎器具の写真の左側、いきなりこの出立ちの人に出会ったら怖いでしょうね。
ペストマスクも然りですが、昔のマスクの見た目は怖い印象ですね。僕のヒーローアカデミアやチェーンソーマンにこんなマスクを被ったキャラが出ていたような(笑 創作物のインスピレーションになりそうです。

こちらは昭和時代初期(戦時中)の消火器具、その名も手榴弾消化器!球形のガラスの中に消火液が入っており、炎に直接投げ込むことで消火ができるという代物です。
本当に消えたのかが気になるところですね。また、無事に消火したとして砕けたガラスの処理に困りそうな一品です。消火器を手に入れやすい現代で良かった。

こちらは1923年の関東大震災時を描いた作品「猛火に包まれたる大東京の実況」です。関東大震災は多くの爪痕を残しました。
地震を原因とした火災が東京の各地で発生し丸二日間燃え続けました。関東大震災の死者は10万5000人ですが、そのうちの9割は火災によるものです。
火災旋風と言われる現象が発生して多くの人命を奪いました。最も被害が出たのは、東京ドーム2つ分ほどの広さのある空き地であった旧陸軍被服廠(きゅうりくぐんひふくしょう)跡地に多くの人たちが避難していましたがそこに竜巻のような炎の嵐火災旋風が襲いました。ここだけで死者が3万8000人火災旋風に襲われると逃げ場がないことを示しています。

火災旋風の原因はいまだに完全には解明されていませんが、東京消防庁からの発表としては以下の3点を挙げています。火災地域からの一早い避難が提唱されますが、この規模の火災の場合はそれも難しいです。日頃からの防災減災に努めていく必要がありますね。

  • 火災で発生した大量の熱気が上昇し、冷気と混じり合うこと
  • 風の走りを助長する滑らかな面、例えば水面や広場が存在すること
  • 適当な風速があること(ただし、10メートル以上の強風では発生しないといわれている)
東京消防庁

余談として、以下は1900年以降に発生した地震規模の大きなもの上位10位についての気象庁からの抜粋です。津波被害の大きかった東北大地震でマグニチュード9.0です。関東大震災の地震の規模を示すマグニチュードは7.9と言われています。マグニチュードが大きいだけでなく、災害は火事や津波といった地震を起因とする現象による被害にもよるようです。

5階 消防の夜明け

5階は消防博物館の目玉!屋外にて消防ヘリコプターの操縦席に乗ることができます。天気の良い日は消防ヘリを運転している気分を味わえます。注意なのが、雨天や強風時には閉鎖される可能性があります。その場合は3階にも屋内ですが、消防ヘリコプターの操縦席に乗れるのでそちらを利用しましょう。

消防博物館

今回訪れた際は天気も良かった関係で結構人が並んでいました。スイッチや操縦桿にペダル全て触りたい放題!一度は触って見たかったので私も子供と一緒になって色々触ってしまいました。
1972年から16年間現役で活躍していた消防ヘリコプター「かもめ」。災害や救命患者の搬送に大活躍で運行時間はなんと4,957時間50分とのことです。206日間以上飛んでいた計算になりますね。

この階では消防ヘリコプター以外にも館内にて江戸時代の火消しについての展示がされています。江戸時代の火消し風景を再現したジオラマや当時の消防服も展示されています。江戸時代にかじになるとジオラマでわかるように建物が密集しているので、破壊消防と呼ばれる燃えている建物の周囲の建物を壊して火事が拡大しないようにするというものが基本でした。

今の消火活動とはだいぶ方向性が違いますね。その当時の火消しを行なっている人たちはヒーローとして扱われ、浮世絵にもなっているくらいです。消防服も写真であるようにかなり派手ですね。そしてそんな職業なので威勢のいい人が多く喧嘩も絶えなかっただの、火事の最中に衣装を変えてアピールするだのという事もあったようです笑

まさに「火事と喧嘩は江戸の華」ですね。

江戸時代の火事の際は家財道具の持ち出しが禁止されていました。ジオラマで見てわかるように建物が所狭しと乱立している江戸において家財道具の入った大八車を往来を行き来することは避難及び火消し到着の妨げになっていたようです。

それにしても家財道具持ち出しした際の罰則が家族だけでなく隣近所にまで及ぶのは、、、現代人で良かったです。

時代劇でもよく目にする纏ですが、こちらは町消防の目印として使用されていたようです。元々は戦国時代に敵味方の見分け用に使用されていた纏が、江戸時代では町火消しの組みのシンボルとして使用されていました。

火事の対応に町火消しが派手であってはならないと黒と白を基調としたデザインとなっているようです。色々なデザインもありますが、個人的に面白いと思ったのは「い組」の芥子の実と枡で「芥子枡」(けします)ですね。見た目かっこいいのにその元が駄洒落なんていいですね。

10階 防災ラウンジ

最上階は防災ラウンジとなっており、休憩スペースとなっています。授乳室もこちらにあります。備蓄についてのリストや、避難所に行った際の新聞紙でスリッパの作り方といった資料を配布していました。眺めもよく新宿のドコモタワーや六本木ヒルズなどが天気がいいと見ることができます。授乳室で息子(0y)の元気を帰るまえにチャージしていきました。

まとめ

今回消防博物館に行って思ったのは、入場無料とは思えない満足感のある施設という感想を抱きました。消防ヘリコプターにも乗れるし展示内容も子供が興味を持ちやすいように動きをつけたりと工夫が随所に感じられます。

記事内での紹介は地下から順に書かせていただきましたが、今回は1F→B1階→5階→4階→3階→2階→10階→帰宅の途という感じでした。各階へのアクセスはエレベーターがあるため困ることもなく、また何と言っても0歳児を連れてのお出かけでは授乳室があることがとても助かります。

四ツ谷3丁目駅からすぐなので皆様も訪れてみてはいかがでしょうか。そして家族で防災減災の意識を高めていきましょう。

それでは失礼します。

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