【子連れお出かけ】東海大学海洋科学博物館 静岡 三保の水族館

水族館にどのような印象をお持ちでしょうか
水辺の生き物が多くいる?大きな水槽??ここ東海大学海洋科学博物館ではそれだけではなく、海洋調査についてや海の生き物をロボットで再現したりとまさに海洋化学博物館と言う名が体を表している。そんな施設となっています。子供だけでなく大人も興味をひかれること間違いなしです。

そんな東海大学海洋科学博物館、三保の水族館(以降海洋科学博物館)は2023年3月31日に有料入館が終了となります。今後は一般の人は入れなくなるとのことですので、行ったことのある人もない人も早めのチェックが必要ですね。

子供の頃より何度も訪れていた施設が入れなくなるとのことでしたので今回行ってきましたので紹介します。

海洋科学博物館情報

アクセス

海洋科学博物館は以下に示すように静岡県静岡市清水区三保2389にあります。最寄りに電車はないので、車やバスでのアクセスになります。
JR東海道線清水駅から駅前のバス停より『東海大学三保水族館』行きバスで終点となります。バス停からは徒歩1分くらいになります。清水の三保半島の先端となります。

他のアクセス方法としては、水上バスを利用する方法もあります。天気が良い場合はこちらの方が楽しいですよ。

入館料金

入場料金は以下の通りです。特に予約等もなく、また現金のみの対応となっています。さすがは1970年からある施設!最後まで現金のみ対応で行くのでしょうね。団体割(20人以上)や東海大学学生の場合は料金が値引きになったり無料にります。

共通券(海洋・自然史)海洋科学博物館自然史博物館
大人(高校生以上)1,800円1,500円1,000円
小人(4歳以上)900円750円500円
シニア(65歳以上)割引900円750円500円
入館料

営業時間・定休日

営業時間及び定休日に関しては以下の通りです。2023年の3月31日以降についてはまだどのようになるのかが公式で発表されていません。とりあえずはその日までは以下の通りで営業するとのことです。

営業時間・定休日
  • 営業時間:9:00~17:00(最終入館時間は16:30)
  • 定休日:毎週火曜日(祝日の場合は営業)

海洋科学博物館からのお知らせ

公式HPでも2023年3月31日以降については現在のところ発表されていません。1970年からの施設のため水槽の老朽化も進んでいるので一般客は上記期日以降はなかなか入れなくなるのでしょうね。

当館は2023年3月31日をもちまして有料入館を終了することをお知らせしましたが、皆様から
多くのご要望が寄せられており,現在,来年度からの開館日・時間及び入館方法について検討中です。
皆様にはご心配をおかけして大変申し訳ございません。なるべく早い時期にお知らせいたしますので
もうしばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

東海大学海洋学部博物館
館長 村山 司

海洋科学博物館

しかし、東海大学は静岡市と連携して清水区日の出町に海洋文化施設を整備する計画があるとのことです。清水駅からのアクセスもしやすくすることで新たな施設を計画しているようですね。今後の続報に期待です。以下の地図赤点線部分が予定地です。

海洋科学博物館レポート

海洋科学博物館は2階建てとなっており、1階部分は水族館部門と称して約400種の海の生きものが飼育されています。2階部分は科学博物館部門ということで海洋調査のことや、機械水族館メクアリウムがあります。普通の水族館では見れないうみの研究室としての一面も観られますので、水族館で新体験できること間違いなしです。
息子(3y)はたいへん海洋科学博物館を気に入ったようで、1日で4周しました。。大人的にはちょっと疲れました笑。楽しめたようで何よりです。

また、今回は自然史博物館のチケットも併せて購入したので、後日自然史博物館についても記載します。

海洋科学博物館地図

1階 水族館部門 入口

入場したタイミング(1/7)ではお正月仕様となっており、今年の干支にちなんだうさぎにまつわる海洋生物を展示していました。

海洋科学博物館入り口

「トビハゼ」、中国名で「海兎(ハイトゥ)」左下にいます。泥の上を飛び跳ねることからそう呼ばれています。素揚げにすると、、美味しいんですよね。。

海洋科学博物館入り口 トビハゼ

「ギンザメ」、地方名で「うさぎざめ」。北海道でそう呼ばれているとのことです。うさぎみたいな歯ってどんな感じだろう?

海洋科学博物館入り口 ぎんざめ

1階 水族館部門 きらきら☆ラグーンコーナー

「ニセゴイシウツボ」に入って即、息子は心奪われていました。興味深々でなかなか入り口から進めませんでした笑。この後にも4周しましたが、からなずウツボが入っている細長い水槽で足を停めていました。
結構ウツボのサイズも大きく、何度も大きなお口を開けてくれたりとサービス精神旺盛なウツボさんでした。

1階 水族館部門 ウツボ

ただ見るだけなく波を起こしたりや水槽をましたから灯をつけて見てみたりと、子供たちが動かせるギミックも満載でした。さすがは海洋科学博物館ということなのでしょうか。

1階 水族館部門 全体

波と浜辺〜陸と海のはざま〜 手押しのバーを上下に動かすことで波を再現できます。こういう動かす系は子供の心をガッチりキャッチですね。

1階 水族館部門 波を起こす装置

水槽の下にあるボタンを押すと灯りがつき、下から生き物の棲家を見ることができます。こういう潜り込むのも良いですね。

1階 水族館部門 水槽を下から照らそう

ありの巣みたいに水中の砂の中に道を作っているテッポウエビとハゼ。こういう風になっているのですね。大人ですが知らなかったです。

1階 水族館部門 水中のアリの巣?

1階 水族館部門 海洋水槽コーナー

このコーナーでは巨大な水槽や「リュウグウノツカイ」映画しんゴジラのモデルになった「ラブカ」、「クラゲ」が展示されています。

1階 水族館部門 巨大水槽

巨大水槽は下を通るトンネルも用意されていて下から見上げることができます。写真は下から見ていたさいにちょうど上を「サメ」が通り興奮していた息子と付き添いの祖母です。

1階 水族館部門 巨大水槽下

巨大水槽の構造まで展示してあるのは海洋科学博物館らしいですね。それにしてもすごい分厚い!水圧に耐えるためにもこのくらいは厚さ(15.6cm)が必要なのですね。ただみているだけでは厚さに気づかないです。ちなみに沖縄の美ら海水族館のアクリルガラスの厚さは60cm!水槽が大きくなればなるほど水圧に耐えるために厚くなっていくのですね。

1階 水族館部門 巨大水槽説明

でかい!「リュウグウノツカイ」そしてここには珍しいことに「リュウグウノツカイ」の子供も展示されています。1990年の12月に稚魚が獲れたのは日本で初めてのことでした。我が息子との対比も相まって大人の「リュウグウノツカイ」の存在感よ。。いきなりこのサイズが泳いでいたら驚きますね

1階 水族館部門 リュウグウノツカイ

シンゴジラ第2形態のモデルとなった「らぶか」です。深海の生物なので水深500~1000mに生息する世界的に珍しい魚なのですが、なぜか日本の駿河湾では300m付近にも生息しているのです。海洋科学博物館ではマリンワールドふくしまとタッグを組んで「らぶか」の研究を進めています。飼育が極めて難しい生き物ですが、保育実験で438日間の保育に成功するなど世界でも注目を集めています。それにしても見た目が怖い。。特に2枚目の写真。。顔怖すぎでしょ。。。

1階 水族館部門 らぶか
1階 水族館部門 らぶか2

「クラゲ」の展示もあり、丁寧に「クラゲ」の飼い方も載せてくれています。なんでも他のお魚さん達のようにエアレーション(ブクブクするやつ)をやってしまうと「クラゲ」の傘に空気が入って破れてしまったり、水流を作ってやらずに水中に沈んでいる時間が長いと死んでしまうので注意が必要とのことです。

1階 水族館部門 クラゲ

他にも「ちびっ子たんけんたい」というコーナーもあります。子供が入るのがやっとの入口を入ってみると中にはお魚さん達がようやって水中で寝ているのかを紹介しています。こういう秘密基地みたいな入口に子供は惹かれますものね。ばっちり子供心を抑えています。我が子も他の子達も吸い込まれるように入口に入っては出てを繰り返していました。

1階 水族館部門 ちびっ子探検隊

1階 水族館部門 駿河湾の生き物コーナー

こちらのコーナーでも真っ先に息子の心を奪ったのは「ウツボ」でした。また、この水槽内にいたキリンのような模様の「モヨウモンガラドオシ」が水槽内を動き回っていたことに対してもツボにはまっていたようです。どうやらニョロニョロしているのが好きなようですね。

1階 水族館部門 駿河湾の生き物コーナー ウツボ

こちらのコーナーでは手すりがありますが、子供は手すりと水槽の間に子供用の通路が用意されているのでとても見やすくなっています。地味に助かります。ずーっと抱っこしていると大人陣の肩がやられてしまいますからね。。

1階 水族館部門 駿河湾の生き物コーナー 

「イワシ」の大群もいますね。水槽のディスプレイ方法が各一的な感じが懐かしい水族館という感じが出ていて好きです。それにしても「イワシ」を前にして息子の「美味しそうだね〜」の発言はちょっと、、食い意地張りすぎです!

1階 水族館部門 駿河湾の生き物コーナー イワシ

「チョウチンアンコウ」の標本もあります。なんだか面白い顔をしていますね。疑似餌となるチョウチン部分を用いて狩を行う様は有名ですね。チョウチン部分に発光バクテリアが住んでおりそいつらが発光しているのです。皆さんも「チョウチンアンコウ」といえば写真の形を思い浮かべるでしょうが、こちらはメスとなります。オスはもっと小さくて5cmほどです。深海でオスとメスが出会うとオスがメスのお腹に噛み付いて一体化します。文字通り一体化です。オスは内臓までも吸収され尽くすのです。。。ちょっと愛が重い気がします。。。

1階 水族館部門 駿河湾の生き物コーナー チョウチンアンコウ

他にも駿河湾で見られる深海生物についての標本が数多く展示されています。さすがわ湾として日本で一番深い駿河湾ですね。

1階 水族館部門 駿河湾の生き物コーナー 深海生物

1階 水族館部門 クマノミ水族館

水族館の人気者「クマノミ」特に「カクレクマノミ」の名前を知っている人は多いのではないでしょうか。何を隠そう海洋科学博物館が「カクレクマノミ」の繁殖に世界で初めて成功したのです。コロナ禍のためしたの写真にあるトンネルは利用できませんでしたが、以前は水槽内に入っていけたのでしょうね。

1階 水族館部門 クマノミ水族館

足元にもクマノミ!踏んで良いのかな?と息子は躊躇っていました。

1階 水族館部門 クマノミ水族館 足元

現在も「クマノミ」の繁殖は続けられています。「カクレクマノミ」の繁殖で海洋科学博物館は有名ですが、他にも数多くの繁殖に成功しています。その数37種!日本動物園水族館協会からも繁殖賞を受賞しています。

1階 水族館部門 クマノミ水族館 繁殖中

他にもバックヤードの状況も除くことができます。水族館の裏側には子供よりも大人の方が興味津々です。

1階 水族館部門 クマノミ水族館 バックヤード

2階 科学博物館部門 マリンサイエンスホール

ここからは2階部分の科学博物館に移っていきます。こちらは海の生き物の展示ではなく、海洋科学に関するものが数多く展示されています。他の水族館ではこういう展示を見たことないです。興味深いものが数多くあります。

「ピグミーシロナガスクジラ」の全身骨格標本の大きさに圧倒されますね。そして体の大きさもなんですが、口がでかい。一気に餌を一網打尽にするのでしょうね。

2階 科学博物館部門 マリンサイエンスホール ピグミーシロナガスクジラの全身骨格標本

深海生物の「メガマウス」の剥製も見られます。なんだか「チョウチンアンコウ」に似ていると個人的には思います。すごく大きなお口ですが、食べるのはプランクトンとのことです。大きなお口で一網打尽にするのでしょう。

2階 科学博物館部門 マリンサイエンスホール メガマウス

海洋研究の一端がこの展示場ではみることができます。海底を調べる機械であったり、水中での電波の伝わり方を表現してくれていたり。3歳児にはまだ早かったかな?

2階 科学博物館部門 マリンサイエンスホール 海洋調査

子供の自由研究になりそうな展示もありますね。海水に含まれる塩の量についての展示です。ちなみに海水の濃度は海域によって異なるので日本各地で海水を汲んで調べたら学校の自由研究としては面白そうですね。大体3.4%と言われているので、1l中には大体34g含まれていることになります。

2階 科学博物館部門 マリンサイエンスホール 海水

2回でもみるだけの展示だけでなく実際に波を起こしたりといった体験ができるのが海洋科学博物館の楽しいところですね。波で発電に関していうと3歳児にはタイミングを測るのがちょっと難しかったですが笑。

2階 科学博物館部門 マリンサイエンスホール 波で発電

さめ肌も実際に少しならば触れます。なんと「らぶか」のさめ肌もさわれてしまうのです!らぶかのさめ肌でわさびをすりおろしてみたい。。。

2階 科学博物館部門 マリンサイエンスホール さめ肌

2階 科学博物館部門 機械水族館メクアリウム

ここはメカとアクアリウムが融合した世にも珍しい機械水族館となります。海の生き物達の動きを参考にして、それをリンク機構等を用いて再現しています。ここの何が良いって自分でメカニマル(メカ+アニマル)達を動かすことができるのです!自分でレバーを動かす。。。子供達の夢ですね。ちなみに私が子供の頃からここはありました。自分でロボットを動かしたり作りたくてSAGEKIYOは理系進学して大学でロボットを作っていました。
久しぶりに海洋科学博物館に行くまで忘れていましたが笑。

息子も興味津々でメカニマルを操作していました。こちらは「ヒトデフミアシ」

2階 科学博物館部門 機械水族館メクアリウム

大型のメカニマルも展示されています。昔はここのコーナーいつ来ても人が多くて中々操作できなかったですが、今回はすごく空いていて息子はたくさん操作できて嬉しそうでした。

2階 科学博物館部門 機械水族館メクアリウム 巨大

歴代のメカニマルたちも展示されています。ボタンを押すとちゃんと動作します。

2階 科学博物館部門 機械水族館メクアリウム 歴代

このコーナーの一角にあるホワイトボードに大型メカニマル体験会の95年夏の写真がありました。というかこの体験会私も参加しました!こんな懐かしい写真があるなんて。ここから物作り大好きっ子になり理系に進み大学でロボット作ったのだなーとなんとも感慨深かったです。自分の世界に入っちゃいました。

2階 科学博物館部門 機械水族館メクアリウム 1995

まとめ

いかがだったでしょうか。通常の水族館とは一線を画す東海大学海洋科学博物館。海の生き物達だけでなく生態系の調査についてやロボットについての展示もあり大人も子供も楽しめます。正直にいうと子供よりも私の方が今回楽しんだ気がします。

こんなにも楽しいところですが、老朽化・そしてコロナによる来場者数の減少を受けて2023年3月31日で一般の来場は終了となります。施設としては残して学校行事等で使用することを検討しているようです。確かに館内での説明用のディスプレイはいまだにブラウン管テレビであったりとかなり古い印象は受けました。トイレにしてもちゃんと和式のトレイもある古さ仕様。

海洋科学博物館の近く人は世界遺産に登録されている三保の松原も広がっています。どうか皆様も訪れてみてください。きっと普通の水族館では体験できないことがありますよ!

それでは失礼します。

追伸、今回年始に訪れた際には来場者特典として子供にシーラカンス帽子の手作りキットをもらいました笑。かなりシュール。3歳児には作るのが難しかったので私が作っちゃいました。かわいい。

お土産

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