中野といえばブロードウェイ。ブロードウェイといえば中野。
サンプラザ中野は先日閉館し、もうすぐ取り壊しが予定されていたり。駅前の再開発がもりもり進んでいるそんな中野ですが、今回はものすごく濃ゆい中野ブロードウェイを歩いてきたので紹介していきます。
久しぶりに中野ブロードウェイに行きましたが、やはりここはダンジョンですね。いまだに迷子になりそう。。そんな迷子になりやすい構造になっている理由も「歴史と概要説明」の項で触れます。
中野駅からのアクセスもよくベビーカーを使用しても行きやすいですよ!エレベーターは見つけにくですが笑。
- 中野ブロードウェイに最近行ってない人
- 東京の不思議スポットが気になる人
- 子供とのお出かけスポットを探している人
中野ブロードウェイ情報
歴史と概要説明
1966年年に誕生した商業住宅複合ビル。それが中野ブロードウェイになります(正式総称コープ・ブロードウェイ・センター)。
建物は地下3階、地上10階建てという建屋の中には低層階は商業施設(病院も入ってる)であり、中・高層階は住宅となっています。時々近くの不動産屋を見ているとブロードウェイの住宅が売りに出されています。興味のある方は購入してみてはいかがでしょうか?2023年6月現在SUMOを見た感じ大体4,500万円代で売買されていますね。間取りがワンルーム1DK+Sだったり、2LDKと色々なタイプがあるみたいですが、パッと間取り図を見た感じ部屋の形は同じで仕切りを変化させているようです。
建設当初はサブカル文化とは全く無縁であり、普通に商業施設と住宅としてのごく普通の施設を目指していました。ただし、建設事業費の高騰を受けて何とか早く事業費の回収を急ぐべく、廊下や移動手段であるエレベーター、エスカレーターを最小限にして店舗数を増やす設計変更を行いました。そのため、中野ブロードウェイに行ったことある人はわかると思いますが、天井も低いです笑。階数を稼ぐためであったといわれいます。このため中はまるで迷路のような感じです。今でも時々自分がどこにいるのか迷います。
1980年代までは普通のアパレル関係のお店が入っていましたが、徐々に付近の新宿、池袋が発展してきた関係でシャッター街に。その空いたスペースに漫画専門の古書店「まんだらけ」が入ることで、サブカルチャーやオタク文化を色濃く受ける現代の中野ブロードウェイの姿につながっていきます。
1990年代に入ると、オタク文化が急速に拡大し始め、中野ブロードウェイもその影響を受けることとなります。オタク文化の台頭に伴い、中野ブロードウェイのテナントはアニメ、マンガ、ゲームなどの専門店や古物商、フィギュアショップなどに変わっていきました。これにより、オタクたちが集まる場所としての地位を確立し、徐々にオタクの聖地としての評判を広めていきました。
シャッター街であったブロードウェイ内の土地を飛地のように購入して売り場を増やしていった様が今でも見ることができます。
アクセス
中野ブロードウェイは、JR中央線「中野駅」から徒歩約3分の場所にあります。中央線の他に、JR総武線や東京メトロ東西線も中野駅を利用できます。中野駅からは、北口へ出て中野サンモール商店街を進んでいきます。商店街はアーケードになっていて、雨の日も濡れずにブロードウェイまで行くことができます。ベビーカーでもいきやすいのは助かりますね。
中野サンモール商店街を直進していくと突き当たりに中野ブロードウェイが見えてきます。
フロアマップ
こちらで紹介されているのは商店街に加盟店のみが掲載されています。なので、加盟していないお店等については記載がないのです。このてんも中野ブロードウェイがダンジョンと言われる一因となっています。
B1F
1F
2F
3F
4F
中野ブロードウェイの内部へ
1F部分 エントランス居住者入口もあるよ
入ってすぐ右手には「まんだらけ」の紹介コーナーが。
元々は漫画専門の古書店でしたが、現在は取り扱いが多岐に渡っています。
- 同人誌
- ゲーム
- コスプレ商品
- 玩具
- セル画 等
さすがはブロードウェイをオタクの聖地たらしめた「まんだらけ」
すぐ隣には不二家。そしてブロードウェイの居住エリアに入るためのエントランスがあります。
住民専用エレベーター守衛の常駐施設などを備えた高級マンションへはこの1階のオートロック付き玄関からしかアクセスができません。たまーにこの入り口へと入っていく方々を見ることができます。
地下の食品フロアにつながるエスカレーター、すでに天井が低いことが見て分かりますね笑
1F部分にもオタクの聖地のようなアニメや漫画・といったお店もありますが、どちらかというと中野サンモール商店街の延長というような印象を受けます。靴屋、占い屋、マッサージ店、、、、
エレベーターもあるのですが、かなり奥の方に追いやられているので初見ではなかなか辿り着けない事請け合いです。2基ありますが、3階に止まらない基や、B1階に行かない基等乗るのを間違えるとお目当ての階に辿り着けないという。。。これもあってブロードウェイや迷路となっているのでしょうね笑。
2F部分 ブロードウェイ内にも飲食店!?
2階部分にも多くのサブカル的なお店が入っていますが、今回は飲食店に焦点を絞って見ていきます。
なかなか入るのハードルが高そうな昔からあるお店、はたまた、POPな感じの喫茶店。普通にご飯が食べられるお店等。商店街加盟しているお店だけでも8店舗も存在します。それらの一部を見ていきましょう。
こちらは「純喫茶ジンガロ」。昭和レトロな雰囲気を持ちながら、オリジナリティあふれるメニューや内装が特徴的。
対照的な「喫茶絵夢」かなり落ち着いた店構えなお店。
お寿司やさんもあります。「松栄寿司」食品サンプルが54年前のものって、、、1969年!?かなり初期から入っていたことが伺えます。
こちらは麦とろが名物の「丸子亭」
精進料理の「香林坊」肉・魚を一切使用していないメニューの数々。気になります。
天ぷらの「住友」テレビにも紹介されていたようですね。
中華料理屋さんの「東北」
フロアマップには商店街加盟店のみを掲載しているのでフロアマップに載ってない店がある!?ということもあります。現に「香林坊」以下のお店はマップに載っていません。これも迷路たる所以かもしれないですね。
飲食店以外のお店も多数ありますが、個人的に2Fで好きな箇所は1Fを見下ろせるバルコニーのような不思議空間。小窓も見えますが、使用しているのでしょうか??
3F部分 古本と時計
3Fのブロードウェイ通りは天井も高くお店も一つ一つが大きいのでスッキリとした佇まいです。腕時計やさんがここ最近、ブロードウェイ内に増えている印象です。しかも高級なタイプ。
高級な時計の商談が繰り広げられている側では昔の古本が販売されています。
あの世とこの世を繋ぐ特殊画廊という、不思議なコンセプトである墓場の画廊も角っこにあります。
ウルトラマン太郎が大きい!
3F部分ではショーウィンドウが多く見られ、さまざまなものを見ることができます。古いものと新しいものごちゃ混ぜのこのディスプレイ、中々他の地では見ることはないでしょうね!大谷選手とペコちゃんって、、、ペコちゃん100周年で100,000円!いったい誰がここを飾っているのでしょう。。。
4F部分 中野ジンガロ横丁
4F部分にもお店はあるのですが、病院やオフィスといったブロードウェイで働く人たちのスペースが数多くあります。
4F内でも特にに不思議空間である、「中野ジンガロ横丁」なんだこの空間は急にレトロな横丁の入り口があるぞ!?となります。ですがこちらもれっきとしたオフィスなのです。アーティスト村上隆率いるアートカンパニー、カイカイキキのオフィスとなります。
スナックや銭湯、焼き鳥の文字もありますが、確かに一番上にofficeの文字が。全てのお店が会議室になっているとのことです。
裏手に回ってもちゃんと横丁っぽい。鉄格子のサビ加減や、内側に「駐輪お断り」の看板があったりとかなり芸が細かい笑。
オフィスとは分からずに入ってしまう人も多かったようです。現在ではちゃんと「完全会員制」「閉店致しました」の文字が。
昭和のような佇まいではありますが、2016年にこちらの横丁風のオフィスは完成しました。昭和を生きたことのない我が子ともどもですが、なんだか懐かしいようなそんな不思議な気持ちになりました。昭和レトロのあの不思議な感じは何なのでしょうかね。日本人的なDNAに刻まれているのでしょうか??
息子が中に入ろうとするのを止めてなんとかこの場から離れました笑
他にも4F部分には病院が何件かあったり(ちゃんと本物の病院です)
お仕事をしている風景が見られらたり(こちらは漫画誌筆中?)
アートカンパニーカイカイキキに関する展示も見ることができます。
たまーにシャッターに怖いポスターが貼ってあったりします。迷子の子がこれとか見たらトラウマになりそう、、、笑
4Fにもまんだらけはちゃんと入っており、階段を上がるとすぐに「変や」があります。この鳥居の脇に以前は等身大のダースベイダー卿がいた記憶でしたが、今ではおりません。
息子は生まれて初めてのブリキの玩具を目にしてなんだこれ状態でした笑。
まとめ
中野ブロードウェイはいまだに迷子になるくらいラビリンスですが、不思議空間いっぱいの面白ダンジョンです。各階にはさまざまなお店があり、個性的な雰囲気が広がっています。オタク関連商品やグッズに興味のない方も楽しめます。
「ナナシノゲエム 」というニンテンドーDSのホラーゲームにも中野ブロードウェイが登場しますが、そこでもまさにダンジョン扱いされています。若干私はその時の記憶のせいでブロードウェイにホラー感を感じていますが、、、
是非とも中野ブロードウェイの雰囲気を楽しんで見てください。お子様とお越しの際は必ず迷子にならないように気をつけてくださいね。
それでは失礼します。